竹井基

不動産業界に入る前は飲食業界に従事しており、自身のライフプランが変わったことがきっかけで他業界への転職を考えておりました。
深い理由はありませんでしたが、「どうせならやりがいがあって稼げる業界」「接客が好きだから営業職にしよう」と思い、全く未経験の不動産業界へ飛び込みました。
業界に入ったばかりの頃は、右も左も分からずお客様にも同僚にも迷惑をかけることも多々あり…。簡単な気持ちで出来る仕事では無いなと自分の無力さを感じ、毎日がむしゃらに努力したことを今でも覚えております。
あれから早いもので不動産業界に入って12年、たくさんのお客様にお世話になり、自身でも住宅を購入・買い替えを経験した今思うと、とても大きな責任感とやりがいのある仕事をさせていただいていると改めて感じます。

今まで数百組のお客様の不動産売買に関わらせていただきました。
全てのお客様にそれぞれのドラマがあり、そこに関わらせていただけている事をとてもありがたく感じながら日々仕事をさせていただいておりますが、その中でも一つ、特に印象に残っているお客様との出会いをご紹介させていただきたいと思います。

不動産業界に入って間もない頃、とあるお客様の物件案内を担当させていただきました。そのお客様は、ご主人様に住宅を購入する意思が全く無く、奥様は住宅購入したいものの半ば諦めているお客様でした。そのようなご事情で、ご見学は毎回奥様のみでした。
とある日、とても気に入っていただける物件がありましたが、ご主人様の件もあり意気消沈。奥様に「私が何とかお話してみますので、ご主人様を呼ぶだけ呼んでください」と提案させていただき、数日後にご主人様も含めて再度ご見学いただくことになりました。最初は顔もまともに見て下さらないご主人様でしたが、物件の中で懇々と話を続け、気づくと外が真っ暗になるまで物件の中でお話をしていました。紆余曲折あり当初の物件とは別の物件をご成約いただく運びになりましたが、ご主人様から「自分達の事を本気で考えてくれたから買おうと思った。君が担当じゃなかったら買ってないと思う」と、とても嬉しい言葉をいただきました。奥様も念願の住宅購入がかない、嬉し涙で「本当にありがとう」と喜んで下さったのをとてもよく覚えております。
お客様の人生に深く関わる事が出来たと初めて肌で感じることができ、本気でこの仕事に向き合うことができるきっかけとなった出会いです。

住宅購入は、お客様それぞれ違ったストーリーがあり、同じものは一つとしてありません。そのストーリーに関わらせてもらえる事だけでももちろん大きなやりがいですが、自身の介在によってお客様の人生が大きく変わる事（良い意味でも悪い意味でも）が何よりも大きなやりがいです。どうせ介在するならお客様の未来をより良い方向に変えていきたいですし、その為には細かい準備や確認事項など、私自身がお客様よりも真剣に臨むべきと考えております。昔ご成約いただいたお客様で未だに連絡をくださる方もおり、そんな時にはこの仕事を続けてきて本当に良かったな、と思う瞬間です。

住宅購入は人生のビッグイベントです。それ故に、いざ理想の物件と出会えたとしても「本当にこの物件で決めていいのだろうか」と不安になりますし、慎重にもなると思います。私自身も住宅を購入する際に、大きな不安がありました。
人間と同じく、物件にも長所短所があり、100点の物件は無いと思っております。時には、お客様にとって受け入れたくない事実をお話ししなければいけない事もあるかも知れません。だからこそ、お客様にとって一番良い選択肢は何かを常に本気で考えますし、何事も本音で分かりやすくお伝えします。
単なる不動産営業担当としてではなく、真に信頼できるライフパートナーとしてお客様の隣にいる事ができるよう、全力でサポートさせていただきます。どんな些細な事でもお気軽にご相談ください。