不動産業界に入る前は短期大学を卒業後、アルバイトしながら父が経営する電気工事の会社を手伝っております。いつまでも親に甘えるわけにはいかないので、ある時「自立したい!」と思い、父に相談しました。父の会社では主に経理など事務方の仕事が多かったのですが、「お前は人と直接関わる仕事の方が輝けると思う」と父からアドバイスをもらい、元々引っ越しするわけでもないのに物件の間取りや不動産の物件サイトを見るのが好きだったので不動産業界に興味を持ったのがきっかけでした。最初は軽い気持ちでこの業界に入りましたので、もちろん想像以上に辛いこともありましたが、今では様々なお客様と出会い、学ぶことが絶えない日々がとても楽しいです。
恥ずかしながらこの業界の経験もそんなに長くなく、知識もまだまだ勉強中の身ですので、実績といえる程ではないかもしれませんが、とても印象に残っているお客様がいらっしゃいます。まだ私が不動産業界に入り間もない頃、物件を探しても探しても見つからない担当のお客様が5回目くらいの来店で「もう、引っ越しは諦めた方がいいですかね」と落ち込んでしまった時「私は諦めないですよ!大丈夫です、絶対に見つかります」と声をかけ、その時は帰ってから「烏滸がましいことを言ってしまったかもしれない」と反省したのですが、後日無事にご納得いただける物件が見つかり「松本さんがあの時諦めないでいてくれたからいい物件に出会えました、ありがとう」と言っていただいたことがとてもうれしく、今でもこの言葉を忘れず、決して諦めないことを心がけております。
ご提案する中で、ご来店から契約終了までお客様との信頼関係を少しずつ築けていると感じた時です。不動産屋って、まだまだ「怖い」というイメージを持っている方が少なくないので、初めは誰もが不安を感じて来店されていると思います。1人のお客様と顔を合わせるのは1回だけとは限りません。物件のことだけではなく、何度も色んなお話する中で、だんだん表情が柔らかくなっていただけたり、心の内を話していただけたりすると、少しでも信頼してくださっているのかなと嬉しくなります。だからこそ高額のお金が動く一生に一度のお買い物を任せていただけることに繋がるのだと思いますし、今も日々、やりがいを感じています。
私の中で1つのご契約は1つの物語だと思っております。まだまだ経験も浅く、未熟者ですが、お客様の物語の1つに携わらせていただく中で、お客様に少しでもご自身の将来を安心していただき、また何かあった際は私に相談したいと思っていただけるよう不撓不屈、精進してまいります。